※この記事では主に「投げ釣り(ちょい投げ)」での根がかりを中心に対処法を書いておりますが、それ以外の釣り(ルアーフィッシングなど)にも応用できる情報が一部あるかと思います。
もしよろしければ最後までご覧ください!
「投げ釣りをしても根掛かりばかりでもう嫌になる…」
「もうこれ以上、根掛かりで大事な仕掛けを失いたくない!」
「根掛かり対策をしたいけど、どうしたらいいか分からない…」
釣り場でこんな事、よく思いませんか?
投げ釣り(ちょい投げ)をしている時に特に困るトラブルと言えば「根掛かり」です。
購入したばかりの貴重な仕掛けを根掛かりさせてしまい、そのままロスト…
なんて事になってしまうと、ショックも大きいですよね。
根がかりするたびに釣りがイヤになっちゃいそう…
分かるよ〜。
自分だけじゃなくて、環境問題の観点でも避けたいトラブルだよね
根掛かりは釣り人にとっても起こって欲しくないトラブルですが、海洋ごみが増えてしまう点でも避けるべきトラブル。
しかし結論から言うと、全く根掛かりしない方法というのは残念ながらありません。
投げ釣りに限らずどんな釣りをしていても、根掛かりする確率を0にするのは難しいと思います。
ですが、根掛かりに対する知識や対策方法を身につけておけば、今までよりも確実に根がかりを減らしていくことは十分可能です。
根掛かりを0にするのは難しいとしても、0に近付けていくための対策はいくつもありますので、ぜひ事前に知っておきましょう!
このページでは、
- ちょい投げで根掛かりするメカニズム
- 根掛かりがしやすい釣り場とは?
- 根掛かりの対策方法や、根掛かりがしにくい仕掛け
- もし根掛かりしてしまった場合の対処方法
以上の内容をメインにご案内していきたいと思います。
釣り場で根掛かりのトラブルに困る前に、ぜひ事前にご覧になってください!
ちょい投げで根掛かりするメカニズム
まずは「ちょい投げでなぜ根掛かりが起こるのか?」について。
もしかすると「もう既に知ってるよ!」と思われるかもしれませんが…
これから対策方法をご案内する前に、まずはこの1点だけご説明させてください。
ちょい投げで起こる根掛かりの半数以上は「天秤が水中の障害物に引っかかっている」
ちょい投げで起こる根掛かりの多くは、天秤が水中に沈んでいる障害物に引っ掛かっています。
これが半数以上と言われています。
釣り針が何かに刺さって取れなくなる、ってケースもあるんじゃない?
もちろんそのケースもあるけど、天秤が引っかかるケースの方が多いよ
釣り針が障害物に刺さってしまい身動きが取れなくなる、というケースもありますが、天秤が引っ掛かるケースに比べてそれほど多くはありません。
引っかかる障害物は主に、海底に沈んでいる岩、海底に残されたゴミなど。
堤防付近では、沈んでいるテトラポットに引っかかる事も多いです。
また海藻が多い釣り場では、海底に生えている海藻に絡まって…というケースもあります。
つまりちょい投げでは、多くの場合「根掛かりは天秤が原因となって発生するもの」だと言えます。
逆に釣り針の方が原因となるケースは、海藻に針が刺さってしまったり、堤防では船の係留ロープに針が刺さる、などがあります。
下の方でも解説しますが、係留ロープに刺さるトラブルは特に避けたい…
さまざまな障害物が原因となって起こる根掛かり。
では、どのような釣り場が根掛かりの多い場所なのか?
以下にまとめていきたいと思います。
根掛かりがしやすい釣り場とは?
根掛かりのメカニズムについて上の方で書かせていただきました。
簡単に言うと「根掛かりしやすい釣り場=障害物の多い釣り場」という事になります。
では、障害物の多く根掛かりのしやすい釣り場とはどのような場所なのか?
以下にまとめていきます。
根がかりポイント1:牡蠣の殻や岩が意外と多い「川の河口」
海水と淡水が入り混ざる川の河口はハゼやシーバス、クロダイなどの魚が多く生息しており、ちょい投げの絶好スポットです。
しかし、川の河口は場所によっては牡蠣が多く生息していて、牡蠣の殻が水中にたくさん沈んでいるケースも多いです。
地方によっても差がありますが、多い所は本当に多い…
牡蠣の殻は複雑な形をしているので、仕掛けがホントに引っ掛かりやすい…
川の河口でちょい投げをしていると、よく牡蠣の殻が釣れるという事もあります。
見た目には砂浜のように見えていても、海底には牡蠣の殻が沢山ある、という事も多いです。
広いポイントにまんべんなく沈んでいるので、なかなか避けようと思っても難しいんですよねぇ…
根がかりポイント2:海底が複雑な形状の「磯やゴロタ浜」
複雑な形をした岩の多い磯やゴロタ浜も、根掛かりの一級危険ポイント。
大抵は見た目からしてヤバい…とすぐ分かる場所なのですが、意外と大丈夫そうかも?
と感じる磯場もあったりします。
平坦な磯場だから大丈夫だろう…と思っていても水中の起伏は想像以上に激しい事が多く、基本的には投げ釣りには不向きなポイントです。
特別な仕掛けを使えば投げ釣りも可能ですが(後の方でご紹介します)、何も対策をしないと根掛かりばかりで釣りにならない…
なんて危険性も高いので、初めのうちは磯での投げ釣りはやめておいた方が良いと思います。
ゴロゴロした岩の多いゴロタ浜も同様に、投げ釣りの天秤などが引っ掛かりやすい形状をしたポイント。
専用の仕掛けを使わない限り、投げ釣りはしない方が良さそうです。
根がかりポイント3:積み石やテトラが多い!「堤防の際」
堤防も根掛かりしやすいポイントです。
特に堤防の際。
堤防の真下を覗いてみると、手前側に積み石などが入っているケースが意外と多いです。
(深くて積み石が見えない堤防もあります)
この積み石に仕掛けが引っかかってしまうので、堤防でちょい投げをしていると、ここに根掛かりをしてしまうケースが多いです。
積み石だけではなく、テトラポッドが沈んでいるポイントもあります。
このような場所も根がかりに要注意です。
沈んでいるかどうかは、目視だけでは分からない事も多いので悩ましいところなんですけどね…
根がかりポイント4:もしかして「係留ロープ」に引っかかってませんか?
漁港や堤防などでは、漁船が岸に係留されている事が多いです。
気をつけなければならないのは、
「漁船が係留されているという事は、近くに必ず係留ロープがある」ということ。
この係留ロープは水中にあるケースも多く、漁船の近くで釣りをしているとこのロープに針などが引っ掛かり、高確率で根掛かりをしてしまいます。
この根がかり、様々な根がかりの中でも特に避けたい根がかりです。
まず一つは「ロープに引っかかってしまうと、ほぼ回収が不可能」ということ。
もう一つは「漁船の持ち主(漁師さん等)からの心象が相当に悪くなる」ということ。
係留ロープ一つにとっても、そこで働く方達の仕事道具です。
そこにゴミを絡ませた状態にさせてしまうと…
釣り人のマナー問題によって、釣り場が閉鎖されてしまう理由は色々あるのですが、その一つの原因となる可能性が高いです。
とにかく「漁船付近では絶対に釣りをしない!」と覚えておくと良いと思います!
以上、根掛かりしやすいポイントについてでした。
なんかもう…
これだけ言われると「根がかりしにくい釣り場なんて存在しない」って思っちゃうんだけど!
大丈夫!
根がかりしにくくする対策方法を学べば、このような釣り場でも快適に釣りができるようになるよ!
(※係留ロープ付近は除く!)
では、ここから本題!
根がかりの対策方法についてまとめていきたいと思います!
対策は大きく分けて3種類。
- 根がかりしにくい仕掛けの選び方
- 根がかりしにくい釣り場の選び方
- 根がかりしにくい釣りのやり方
それぞれ解説していきます!
根がかりしにくい仕掛けの選び方
根がかりしにくい仕掛けの選び方や、オススメの仕掛けなどを以下にご紹介していきます!
仕掛けの選び方1:仕掛けは軽ければ軽いほど根がかりしにくい!
ちょい投げの仕掛け全般に言える事ですが、その仕掛けの重さに比例して根掛かりのリスクが増えます。
仕掛けが重いと、その分障害物にガッチリとハマってしまう可能性が高くなるんです。
逆に軽い仕掛けは、障害物の上を通過してもスルッと回避する事ができます。
ちょい投げ仕掛けとして、よく10号程度の重さの物が売られていますが、
ハッキリ言ってちょい投げで10号は重過ぎです!
もちろん使用するタックルにも左右されるし、10号以上の仕掛けが適合となる釣竿などもあるので、一概にダメとは言い切れないのですが…
根がかりのリスクも考えると、ちょい投げ程度ならばそこまで重くない方が良いです。
じゃあどのくらいの重さがいいのさ
例えばルアーロッドを使うなら、5〜7号前後あれば十分。
3号でもいいくらいだよ。
ボクはちょい投げをするのにエギングロッドを使用していますが、基本的には5号の仕掛け。
たまに飛距離を重視して、少し重めにしようと思っても7号くらい。
ハゼや近場のキスを狙う場合は、3号を使ったりもします。
仕掛けの重さによる根がかりのリスクって、結構重大です。
もしいつもの釣り場で根がかりに困っていたら、まずは仕掛けの重さを落とす事を検討してみるのが良いと思います!
仕掛けの選び方2:中通しオモリを使用する!
根がかり回避以外のメリットも沢山!
ちょい投げは、天秤などの専用の仕掛けがなくても楽しめます。
その中でも特に根がかり回避能力が高くオススメなのは「中通しオモリ」を使用したちょい投げ!
以下のページでも詳しくご紹介しています。
中通しオモリを使用した仕掛けは、通常の天秤を使用した仕掛けとは違いとってもシンプルな設計。
これだけでも根がかりしてしまう可能性を大きく減らす事ができます。
また、中通しオモリを使用したちょい投げにはそれ以外のメリットも沢山!
- 中通しオモリは仕掛けと直結させず通すだけなので、魚のアタリがダイレクトに手元に伝わりちょい投げが面白くなる!
- 中通しオモリを一袋買うと、大体4〜5個入っていて価格も安いので、コスパが非常にいい!
- ハリスを短くさせる事で、ブラクリ仕掛け的に使うこともできる!
専用の天秤を使用しなくても、根がかりのリスクを減らして快適なちょい投げを楽しむ事ができます!
仕掛けの選び方3:立つタイプの天秤を使用する!
最近のちょい投げの定番アイテム!
ちょい投げ仕掛けの中には、いろんな特性のある物があります。
その中で最近1ジャンルとして確立されてきているのが「立つタイプの天秤」です。
ちょい投げの仕掛けが海底で立つ事によって、海底にある障害物との接触面積を減少させられるのがこの立つタイプの天秤。
こちらのページでも紹介しています!
基本的に立つタイプの天秤は、比較的どれも根がかりに強い傾向がありますが、その中でも特に有効なのが「オモリ部分に浮力体のついているタイプの立つ天秤」です。
オモリ部分が浮力体となり、仕掛け全体を立たせる効果があるため、根がかり回避能力は他の立つ天秤と比べてもかなり高いです。
その「浮力体のついてる天秤」てどのくらいあるの?
今市販されている物だと…
ささめ「エアーシンカー」
がまかつ「バランスキャスター」
プロマリン「スタンドアップシンカー」
マルフジ「快投シンカー」
の4つかな!
これらのちょい投げ仕掛けは、他の仕掛けと比べても比較的根がかりに強いタイプです。
釣具屋さんでもよく見かける仕掛けなので、まだ使ったことのない方は是非一度、こちらを試してみてください!
仕掛けの選び方4:「次世代オモリ ROCK」を使用する!
根がかり対策の最終兵器…
ギアラボさんから出ているオモリ。
その名も「次世代オモリ ROCK」です。
※すぐ品薄になってしまうオモリなので、売り切れの事が多いです…
「根がかりしにくい投げ釣り仕掛け」ならば、恐らくコレが最強ではないかと思います。
ボクが磯やゴロタ浜で投げ釣りをする時に必ず使う仕掛け。
これを使うとゴロタ浜での根がかりはほぼ無くなり、例え根がかったとしても少し竿をあおるだけですぐに外れます。
オモリ自体に浮力体がついているので海底で仕掛けが立ち、棒状のオモリは曲がるので障害物への引っ掛かりもスルッと回避。
また回収時もオモリの浮き上がりが早いので、海藻などに絡まるリスクも非常に少ない仕掛けです。
釣行記 2019/12/1より
今まで使った中でも一番、根がかりしない仕掛けだと思います。
そんなに強力なの?
うん。
値段はちょっと高いけど「買いにくい…」って程でもないし、一度試してみてほしいオモリだよ
ちょい投げ用やブラクリ用など、様々なラインナップがあるので、
「もうどうしても根がかりさせたくない!」と言う場合は是非これを使ってみてください。
ゴロタ浜や磯でちょい投げをする時に大活躍です。
根がかりしにくいポイントの選び方
では次に、根がかりしにくい釣り場の選び方について。
根がかりポイントの見極め方や避ける方法についてご紹介します。
ポイントの選び方1:根がかりポイントは水面の色で確認する!
海底にある岩や海藻などの障害物。
釣り用語では「根」と言われます。
この「根」は、水面の色である程度確認する事が可能です。
例えば下の写真。
青い海面の中で一部、黒っぽくなっている部分があります。
これが「根」。
砂浜の海底の中で、ここだけ岩や海藻が密集している地帯となります。
(実際のこの写真の黒い部分は海藻が密集していました)
水が澄んでいる釣り場限定ではあるのですが、釣りを始める前に一度水面をじっくり観察してみましょう。
海の色を見るだけでも地形の変化が分かるケースは意外と多いです。
目視で根が分かるようだったら、そのポイントを避けることで根がかりのリスクを減らす事ができます。
でもこういう根って、魚がいっぱい潜んでるんだよね!
そうなんだよね〜…
だから狙うか避けるかで、とっても迷うポイントでもある…
中通しオモリの仕掛けは海藻などの障害物を避けやすいので、もし用意があるならば、思い切ってこういうポイントを狙ってみるのも一興、かもしれません!
でも根がかりした時の責任は取れないですけどね…笑
ポイントの選び方2:事前にGoogleMapでチェック!
上で解説した「根」の見極め方ですが、GoogleMapでもある程度判別が可能です。
行きたい釣り場が既に決まっている場合は、事前にGoogleMapで確認してみましょう。
釣り場にもよりますが、地形がある程度判別できる所は比較的多いです。
ポイントの選び方3:堤防では手前を狙い過ぎない!
堤防や漁港で投げ釣りを楽しむ場合は、あまり堤防から近い場所を狙い過ぎないようにした方が良いです。
その堤防の構造にもよるので一概には言えませんが、基本的には堤防の手前側は積み石やテトラが沈んでいるケースも多く、根がかり頻発ポイントである可能性が高いです。
堤防の手前は黒ずんでいて、根が多いことが判別できる
ちょい投げをする場合はある程度仕掛けを飛ばして、仕掛けを回収する際も、手前に来たら早めに巻きあげてしまうのがポイントです。
堤防の手前では、サビキ釣りやウキ釣りをする方が良さそう!
目視で確認できるようなら、ブラクリでテトラの穴を狙ってみるのも良いかも!
根がかりしにくいちょい投げのやり方
・根がかりしにくい仕掛けの選び方
・根がかりしにくいポイントの選び方
以上の2点を紹介しました。
次に根がかりしにくいちょい投げのやり方についてご紹介していきたいと思います!
「なんとなく根がかりしそうな釣り場だけど、ちょい投げをしてみたい…」
という時にぜひ参考にしてみて下さい。
基本は「置き竿」で待つ!
根があるからこそ、置き竿に期待!
根がかりが心配な釣り場でちょい投げをする時は「仕掛けを動かさずにじっと待つ」という釣り方が基本スタイルになります。
要は「置き竿で待つ」という釣り方です。
ちょい投げにおいては、仕掛けを引きずったり動かす釣り方が多いですが、釣り場によっては「ちょっと引きずっただけですぐ根がかり…」というような釣り場も少なくありません。
そのような釣り場では、仕掛けを投入した後はそのまま動かさず、道糸をピンと張る程度にリールを巻いたら後は置き竿にして待つのがベストです。
ホントは仕掛けを動かせた方が、魚が釣れやすいんだよね?
魚によっては動かすよりも置き竿の方がいいケースもあるよ!
シロギスなどを狙うちょい投げでは仕掛けを動かす方が有利ですが、魚によっては置き竿でじっくり待つ方が向いているケースもあります。
根のある場所だからこそ、置き竿でじっと待つ釣り方に期待してみましょう!
どうしても動かしたい時は「引きずる」ではなく「跳ね上げる」!
「攻めのちょい投げ」をするならこの方法!
「根の多い場所だけど、仕掛けを動かしてアグレッシブに魚を狙いたい!」
というチャレンジャーの方にオススメの釣り方。
それは、仕掛けを「引きずる」のではなく「跳ね上げる」動かし方をすること!
海藻や岩など、根が多い釣り場で仕掛けを引きずってしまうと、引きずった分だけ根と毎回接触する事に…
これでは根がかりしてしまうのも時間の問題です。
このような釣り場では、竿を軽くあおりながら仕掛けを「跳ね上げる」釣り方をするのがオススメです。
仕掛けをポン、ポンと飛び跳ねさせて移動させるイメージですね。
根がかり完全回避…とまではいかないにしても、根がかりのリスクはこれだけで大幅に回避することが出来ます。
仕掛けの回収は素早く!
メリハリのある釣り方でいこう!
特に「海藻」の多い釣り場では大事なことなのですが、仕掛けを回収する時にのんびりゆっくりとリールを巻くのは禁物です。
仕掛けを巻き上げる途中に、海藻や岩に引っ掛かってしまうのを避けるため。
これ、根の多い釣り場で良くあるトラブルです。
また魚が掛かって仕掛けを回収する時など、のんびり巻いていると魚が途中の根に潜ってしまうことがあります。
カサゴなどの根魚なんかが釣れた時に良くあります。
せっかく釣れた魚を逃すのはツラいなぁ…
磯でのちょい投げでは、
「魚が釣れたら一気に巻き上げる!」
がキーワードだよ!
仕掛けを巻き上げる時は素早くスムーズに!
メリハリのある動きでいきましょう!
もし根がかりした時は・・・
根がかり対策について色々と書いてきましたが、最後に
「もしも根がかりしてしまった時の対処方法」について書いていきたいと思います。
色々と対策をしていても、どうしても起こってしまう根がかり。
どうすれば根がかりが外せるのか?
どうしても根がかりが外れない場合はどうすれば良いのか?
根がかりした時に、何をやってはいけないのか?
以上の点をポイントにご説明をしていきたいと思います!
ありがちなNG行動は「力任せに竿をあおる!」
これ、高確率で状況が悪化します!
釣り場でよく見かける根がかりの対処方法。
これが第一位なんじゃないかというくらい本当によく見かけます。
このように竿をグーッと引っ張るようにしてあおる行動。
これ、本当によくないです。
何が良くないかと言うと…ポイントは主に2点。
- 竿に必要以上の負荷が掛かり、竿がダメージを受ける
(最悪の場合は竿がバキッと折れる) - 竿の弾力が災いして、根がかりポイントにさらに仕掛けが食い込む
(根がかりの状況が悪化する)
でも急に根がかりしたら、焦って竿を引っ張っちゃうよ…
気持ちはすごーく分かる!
でも根がかりしたら「一旦落ち着く」のが大事なんだよね
根がかりしたら、一旦深呼吸をして落ち着くのが大事。
急がなくても大丈夫。
時間経過だけで、根がかりの状況が悪化する事はほとんどありません。
ひとまず落ち着いて、対策方法を考えるのがベストです!
対策1:竿を”軽く”そして”素早く”あおる!
根がかりの外し方その1。
竿を軽く、そして素早くあおること。
竿をあおるのは良くないんじゃ…?
あおり方がポイントだよ!
NG行動は「竿を力任せに強くあおる」こと。
OKなのは「竿を素早く、そして軽くあおる」こと。
これがポイントです。
竿を軽く「ヒュッ、ヒュッ」とあおって、道糸(ライン)を引っ張る→戻すという作業を10回ほど行ってみましょう。
もし軽い根がかりであれば、これだけで仕掛けが外れることが多いです。
ポイントは、「ヒュッ」と竿をあおった時に、瞬間的にラインが引っ張られるようにすること。
ここをゆっくりやってしまうと、仕掛けに「ググッ…」とテンションがかかり、根がかりポイントに食い込んでしまう可能性があります。
もし「何回やっても仕掛けが外れない…」という状況だったとしても、決して力強くあおってはいけません。
対策2:位置(角度)を変えて竿をあおる!
正面からではなく、斜めや横から試しましょう!
上記の方法で外れない場合、次は今いる場所から少し移動してから竿をあおってみましょう。
根がかりした位置とラインの角度を変えて引っ張る、というイメージです。
もちろんここでも軽く、素早くあおるのがポイント。
角度を変えてみると、根がかりが外れる可能性もアップ!
例えば仕掛けが正面にある岩などに引っかかってしまった場合、正面から引っ張っても取れない物が、少し右寄りから引っ張る事で、岩を右側から回避して外せる、というイメージです。
混んでいる堤防では難しいかもしれないのですが…可能であれば、左右から試してみると良いですね。
対策3:竿と糸を一直線にして、後退!
どうしても外れない時はこれしかない…!
上記の方法でも外れない時はこれ。
竿やリールに負荷がかからないように、糸を引っ張る方法です。
- 竿が曲がらないように、道糸と竿を一直線にする。
- リールのスプール(糸が巻いてある部分)を親指で押さえ、糸が出ていかないようにする
- そのままゆっくりと後ろにバック(ゆっくりと糸を引っ張っていく)
もし海藻などに仕掛けが引っ掛かっていた場合、これによって海藻から仕掛けを外せる可能性があります。
注意点が一つ!
ラインを引っ張る際、堤防のへりの部分などにラインが触れないように注意しましょう。
負荷が掛かっている状態の糸なので、簡単に切れてしまいます。
対策4:「カラビナキッター」があると便利!
おしゃれで便利でリーズナブルなアイテム!
対策3で書いた糸を引っ張る対策方法ですが、これ、太い糸を使ってたりするとなかなか切れず、指を怪我したり手を痛める可能性があります。
慎重に行えば大丈夫なのですが、それでも心配な事には変わりありません…
そんな時に便利なアイテムが、第一精工さんから出ている「カラビナキッター」!
カラビナの形をした根がかり対処アイテムです。
カラビナの外側に道糸を巻き付けて引っ張ることで、手を痛めずに強い力で糸にテンションをかけることが出来ます!
手で引っ張るよりも圧倒的に効率が良く、万が一の時に役に立つ便利アイテムです。
普通のカラビナと同じように、色々な場所に取り付けられるので持ち運びもしやすい!
なんかおしゃれでいいよね!
しかも値段も安い!
買っておいて損はない!
なかなかコスパの良いアイテムなので、是非チェックしてみてください。
まとめ
以上、ちょい投げの根がかりについて解説させていただきました。
根がかりって、釣りをする上では避けて通れないトラブル。
でも根がかりを最低限に抑えることって、自分のためだけではなく環境のためにも大事なことです。
色々な根がかりのケースがあるから、完全に無くすのは難しいんですよねぇ…
根がかり対策って奥が深い…
ほんとだね…
でもある程度は知っておかないと、だね!
快適に釣りをするためにも、そして海中の環境をできる限り守るためにも。
少しだけでも、根がかりについて対策方法を知っておくのが大事です。
ここでご説明させていただいた内容で、皆さんの釣りの仕掛けを1つでも守ることが出来るならば幸いです!