「フグの猛攻がひどくて、ハリスがすぐに切られる!」
「何度も仕掛けを買うから、結構お金が掛かる・・・」
ちょい投げをしていると出てくるこんな困り事。
よくありますよね。
ハリスを切られるたび、根がかりして切れてしまうたびに交換するので、ちょい投げの仕掛けって何個あっても足りなくなってしまうもの。
また仕掛けを補充しようと釣具屋さんに行くと、沢山の種類があって結構悩みますよね。
針の形状や大きさ、2本針や3本針などの針の数まで・・・
色々な組み合わせがあるので、買う物を決めるのにも一苦労だったりします。
値段も高いのから安いのまで色々あるよね。
あるある。ぱっと見だけじゃ高い理由が分かりにくいよねえ。
ちょい投げの針って消耗品だし、もし根掛かりするとすぐに無くなっちゃう物。
一本一本はそんなに高い物ではないけれど、一回の釣行で何本も無くしたりすると、さすがにコスパの事が気になります・・・
そんな時に是非オススメしたいのが「一本針の仕掛け」。
ちなみに僕は、ちょい投げでキスなどを狙う時はほとんど一本針です。
一本の針しか使わないから、コスパが良いって事?
それも理由の一つだけど、それだけじゃないんだ。
ちょい投げを何度もやってきたけど、やっぱり針は一本で勝負した方が効率的だし、面白いって思う。
コスパのことを抜きにしてもね。
このページでは、ちょい投げに一本針を使用するメリットや、その理由を書いていきたいと思います。
なんで一本針?
市販のこういう仕掛け。
針・ハリス・サルカンがセットになった、釣具屋さんでよく見かけるタイプの仕掛けです。
ちょい投げ用の物だと、だいたい2〜3本の針がついている事が多いです。
前々から「こういうので一本針の仕掛けがあればいいのになあ・・・」と、よく思っていました。
でもどうして?針が2本や3本付いてた方が、魚がたくさん釣れるでしょ?
確かに、場合によっては2本や3本の針の方がいい事もある。
でも一本針には大きいメリットがあるよ!
以下に、一本針のちょい投げ仕掛けのメリットを挙げていきます。
手返しの速さ
一本針の場合、当然ですが餌をつけるのは一本の針だけ。
その仕掛けで魚が釣れて、もう一度仕掛けをセットする時も、餌をつけるのは一つだけなので手返しよく次の一手を投げられます。
キスは群れの魚なので、一度釣れたら同じ場所を手返しよく狙うのがポイント。
そんな時には手返し良く、一匹一匹を狙っていく事が大事です。
ちょっと待って!
一匹一匹を手返し良く釣るよりも、3本針で一気に3匹狙ったほうが早くて効率が良いんじゃない?
毎回、うまく3匹を一気に釣れるならそのほうが良いかもしれない。
でも、常に3本針に魚が3匹付いてくる状況ってなかなか無い。
実際にやってみると分かるんだけど、ほとんどの場合、3本針でも一本針でも効率はあまり変わらないはずだよ。
たとえば、もし3本針の仕掛けでキスを狙うちょい投げをする場合。
一気に複数のキスが掛かるのを狙うので、一度魚の当たりがあっても仕掛けを回収せずに次の当たりを待つ事になります。
針は3本なので、当たりを待つのは最低でも3回。
でも・・・
たとえ当たりが3回あった時点で仕掛けを回収しても、その時にキスが3匹ついている事ってほとんどないと思います。
理由は大きく分けて二つ。
一つは、魚が餌を食べたけど、針掛かりしなかったから。
もう一つは、2,3匹目の魚を狙っている間に、最初に付いていた一匹目が逃げてしまうから。
また複数の針が付いていると、何度か魚の当たりがあった後であっても、
「まだ餌は付いているだろうから、もうちょっと魚の当たりを待ってみよう!」と思いがちです。
そうなってしまうと「本当は餌がもう付いてないのに、仕掛けを投入させている」という時間が生まれるリスクもあります。
つまり、
餌を付ける→仕掛けを投げる→魚の当たりを待つ→仕掛けを回収
というサイクルが、2,3本針の仕掛けでは非常に長くなりがちです。
それと比べると一本針のサイクルは非常に短く、
一本の針に集中し、一匹魚がかかったらすぐ仕掛けを回収。
一度魚の当たりがあってもそれがすぐに続かないようだったら、餌が取られているのですぐ回収。
こんな感じで、早いサイクルで手返し良く釣りを進めていく事ができます。
特にちょい投げのハイシーズンである夏や秋は、釣り場から10〜30m程度の非常に近い場所を探るケースも多く、狙う場所が近場であればあるほど、手返しの良さの恩恵を受けやすいです!
仕掛けが絡みにくい or 絡んでも直すのが簡単
仕掛けを投げた後に回収してきたら、天秤とハリスが絡んでいた!
という事が良くあると思います。
これを元に戻そうとすると、結構な時間がかかりがちです。
僕は没頭してしまうタイプなので、絡みを直すのに集中して多くの時間を費やしてしまう事もしばしば・・・
キミ、たまに釣りをしてる最中にずっと下を向いてちまちまやってると思ってたら、絡みを直してたんだね・・・
うん・・・でもなんというか、
あの時間ってそんなに嫌いじゃない・・・
市販の仕掛けの2本針や3本針。
幹となるハリスから、枝針で針が別れている形状です。
この枝針が本当に絡みやすいんですよね・・・
枝針のない一本のハリスは非常に絡みにくく、万が一絡んだとしても、直すのが非常に簡単です。
ストレスフリーな仕掛けなので、気持ち良く釣りが続けられると思います。
根掛かりのリスクを減らす
砂浜などの障害物が少ない場所ではあまり関係のない事ですが、
海藻や岩など、障害物が多い場所では、複数の針は根掛かりのリスクが高くなります。
特に海藻などを拾いやすい場所では、枝分かれした形状のハリスが海藻に絡む原因となるケースが多いです。
そのような場所では絡みにくい一本のハリスと一本の針で狙っていく方が、絡むリスクはグッと下がります。
やっぱりコスパがいい!
一本針の仕掛けを作る際にオススメなのが、よく見かけるこういうタイプ。
ハリスと針が既に結んであるので、あとは出して天秤に結ぶだけ!
サルカンがあればなお良いですが、天秤に直接結んだって構いません。
メーカーによって違いますが、7本入って大体150円〜200円くらい。
1セット1本針で、約20〜30円。
複数本の針が付いた市販の仕掛けだと、2本針の仕掛けが3セット入って300円とか、そのくらいで売られている事が多いです。
2本針の1セットで、大体100円くらいの計算。
フグの猛攻が激しい釣り場では、一投目の仕掛けからすぐにハリスを切られるような事もあります。
毎投、それなりのお金がかかってると考えると辛いですよね・・・
1本針の仕掛けは、ハリスを切られてもダメージはそれほど大きくなく、非常にコスパが良いです。
ちなみに僕はバラの針とハリスを別々に購入し、状況で使い分けています。
狙う魚によって針を使い分けられ、自分の仕掛けへのこだわりも持てるのでこちらもオススメ。
もちろん、バラで購入してもコスパは非常に良いです。
ちなみに個人的に大好きな針が、がまかつから出ている「スピニングB」という針。
強度あり針掛かりも良く、投げ釣りではどんな魚種でもオールマイティに狙える万能な針だと思います。
最近はなかなか見かける事がないので、結構レアな針だったりします。
一本針よりも複数針の方が良いケースもあります
ここまで、一本針の良さをご紹介してきました。
キミ、一本針の良さばっかり言ってるけど・・・
じゃあ複数本の針はダメって事なの?
そんな事ないよ!
状況によっては、複数の針の方がいい事もあるよ。
一本針が万能!というわけではなく、複数本の針を使った方が、状況によっては良いケースがあります。
そのケースを以下に書いていきます。
置き竿で狙う場合
一本針での釣りが有効なのは、竿を常に手持ちの状態でちょい投げをしている時。
リールをゆっくり巻きながら、仕掛けを動かして魚を狙う釣り方をしている時にオススメです。
それとは逆に、仕掛けを動かさずに竿を置いて魚を待つ釣り方には一本針仕掛けは向いていません。
置き竿にしてしまうと魚の当たりを逃す事も多いので、魚が掛かるチャンスの多い2本針や3本針を使った方が効率的だからです。
置き竿で魚を狙うときは、市販の複数本仕掛けが役に立ちます!
入れ食い状態、または食いが渋い状態
仕掛けを投入してすぐに魚が掛かって来るような入れ食い状態の時。
こんな時はさすがに複数本の針の方が有効です。
何も考えずに投げても2匹、3匹と釣れるような状況下では、一本針で釣っていくよりも複数の針で一気に狙いましょう!
それとは逆で、なかなかアタリが無くて魚が釣れないな…と感じる時も、針は複数の方が良いです。
餌のついている針が1つよりは2つ、2つよりは3つの方が、魚へのアピール力も高くなるため。
入れ食い状態の時や食いが渋い時など、魚の反応がどちらかに偏っている時は、複数の針を使用してみるのが良いです!
一本針でのちょい投げもとても面白い!
以上、一本針のちょい投げ釣りの良さを紹介してきました。
針一本だけで投げ釣りって、なんとなく効率悪そうだと思ってた
そんな気がするよねえ。
でも手返しの速さも含めたら、3本針も一本針もそんなに釣果は変わらないはずだよ!
手返し良く釣りができる一本針の仕掛け。
効率が悪そうにも感じてしまいますが、実際に試してみるとそうでもない事が分かります。
仕掛けのコスパが気になっていた方にも特にオススメです。
是非一本針でのちょい投げを試してみてください!