ちょい投げで使うリールって、どう選べばいいの?
適当に安いのを買っちゃっていいのかなぁ。
ちょい投げで使うタックル選び、一番迷うのってたぶんリール選びだと思います。
釣り竿は見た目や長さである程度用途がわかるけど、リールって初心者の方が見ると大きさとかデザインでしか違いが分からないですよね…
なんとなく、適当に選んでしまいがちなちょい投げ用のリール。
ここではちょい投げに適したリールの選び方をご紹介していきたいと思います!
適当な安いリールを選んでも一応ちょい投げはできるけど、やっぱり使いやすいものをちゃんと選んだ方がいいよ!
失敗しない選び方を一緒に見ていこう!
リールは大きく分けて2種類
まず、リールの形には大きく分けると2種類の物があります。
スピニングリールと、ベイトリール(両軸リール)。
この二つは形が全然違うので、パッと見ただけでどちらのリールかはすぐ分かります。
それぞれのリールにメリットとデメリットはありますが、基本的にちょい投げで使用するのはスピニングリールの方です。
このページでも、スピニングリールのみをご説明していきます!
ボクのおうちに使ってないベイトリールがあったから、これを使ってみようかと思ってたんだけど、ベイトリールではちょい投げは出来ないの?
うーん…出来ない事はないんだけど、トラブルが多くなる可能性もあるしオススメ出来ないかなぁ。
おうちにあったとしても、スピニングリールを買い直した方が良いと思うよ!
リール選びのポイントは「リールの大きさ」と「巻ける糸の量と種類」
ちょい投げ用のスピニングリールの選び方。
ポイントは「リールの大きさ」と「巻ける糸の量」そして「巻く糸の種類(ナイロンラインかPEラインか)」です。
リールの大きさ
ほとんどのリールには名称の後にサイズを表す数値(番手)が書いてあり、その数値によって大きさを知ることが出来ます。
例えば・・・
このリール。
LEGALIS(レガリス)というリールで、LT3000-CXHという品番の物。
大きさを表す数値は3000です。
(LTとかCXHなどのアルファベットは一旦気にしなくてOKです)
EXCELER(エクセラー)というリールで、品番は2506H。
大きさを表す数値は2500です。
(一の位の”6″は巻ける系の量を表す物で、ひとまず気にしなくて良いです)
A-MAXというリールで、サイズの数値は2000。
(これも一の位の”4″は気にしなくてOK。2004年製という意味ではないです)
数値が大きければその分リールの大きさも大きくなり、基本的には500番ごとに数値が区切られています。
リールのサイズが大きいと、何が違うの?
大きい方が巻ける糸の量が多くて、大きい魚とやりとりする時にパワーがあるよ。
リールが大きい分、重さも重くなるけどね。
ちなみにちょい投げに使用するリールのサイズは、2500番〜3000番くらいがベスト。
ちょい投げ以外の釣りにも汎用性のあるサイズですので、このくらいの物を選ぶのがおすすめです。
2000や3000は大きさの事だと分かったんだけど、CとかXHとかSとかのアルファベットって何が違うの?
細かなリールの特徴を表すアルファベットなんだけど…
ちょっと簡単には説明しにくいんだよね…
大きさ以外にも、リールにはそれぞれ特性があり、その特性は番号以外のアルファベット等で表記されます。
さらにややこしい事に、そのアルファベットはダイワやシマノ等のメーカーによって、表記方法が少し違うのです。
以下の表で簡単に解説をしますが、もしややこしいと感じた場合は表を読み飛ばしても大丈夫です。
(後ほど、ちょい投げにおすすめのリールと品番をご紹介します)
特性1 ハイギア・パワーギア | リールのハンドルを一回転させた時の糸を巻き取る量の多さ。 ダイワの表記方法 |
---|---|
特性2 スプール溝の深さ (糸巻き量の多さ) | 糸を収納する箇所(スプール)の溝の深さ。 ダイワの表記方法 |
それ以外 | ダイワ |
もう何のことか全然わかんない・・・
大丈夫!あとでちょい投げにちょうどいいリールと、その品番も紹介するよ。
リールのサイズは2500番〜3000番がベスト!
購入する際は、番手を間違えないように気をつける!
巻ける糸の量
サイズの他にもう一つのポイント。
それは「巻ける糸の量」です。
先に言ってしまうと、ちょい投げに使うリールには100mの糸を巻ければ十分。でも150mくらい巻ければベスト!
ライントラブルや根がかりで、糸を沢山失ってしまう可能性もある。
余裕を持って150mくらい巻いてあれば、トラブルがあった時にも安心!
ちなみにリールにはそれぞれ、「この太さの糸だったら〇〇mまで巻けるよ」という基準があります。
巻ける糸の量の確認方法についてはいくつかありますが、大抵の場合はリールのパッケージに書いてあります。
また、以下のようにリール自体にも書いてある事が多いです。
ネットで購入する場合でも、製品紹介ページには巻ける糸の表が表記されているのが普通ですし、ダイワやシマノの製品ページにも掲載されていますので、必ず確認する事が可能です。
ちなみにラインの太さを表す際には、いくつかの単位が使われます。
主にlb.と号の2種類。mmで表される事もあり、この辺もちょっと分かりにくいですよね…
ざっくり言うと、1lb.=0.25号の太さとなります。
4lb.は1号、8lb.は2号、というような計算方法です。
ややこしいのですが、覚えておくと便利です。
ちょい投げに使うリールに巻く糸の太さ、おすすめなのは、ナイロンラインの場合は2号〜2.5号。
peラインの場合は、0.8号〜1号くらいの太さの物がベストです。
糸の量は100mあれば十分。でも150mくらいあると安心!
糸の太さは、ナイロンラインだったら2〜2.5号。
peラインだったら、0.8〜1号がベスト!
ちなみに個人的にはpeラインが絶対オススメ!
ナイロンラインとpeラインかぁ。
ふむふむ…
あっ…
でもね、個人的にすごくオススメなのはpeラインなんだ!
一般的には「初心者のうちはトラブルが少ないナイロンラインを使って、慣れてきたらpeラインが良い!」
と言われています。
でも、これに関してはハッキリと言いたい事がありまして・・・
ちょい投げに関しては、初心者のうちからpeラインを使った方が良いと思います。
ちょい投げでpeラインを使う1番のメリットは「魚のアタリがナイロンラインよりもずっと大きく手元に伝わる」という事。
これはもう、ちょい投げの楽しさに大きく関わる部分。
手元にダイレクトにブルブルっと伝わる魚の反応を味わえるのがちょい投げの醍醐味です。
でも、peラインはトラブルが多いんでしょ?
それにリーダーを結ばないといけないって言われるけど、結び方が分からないよ…
ちょっとだけ気をつけていれば、peラインでもトラブルはほとんど起きないんだよ。
1号くらいの太さのpeラインを使えば、リーダーも必要無いよ!
peラインのトラブルで一番多いのは、釣り竿とpeラインが絡んでしまうこと。
これに関しては、仕掛けを投げる時に竿の先端やガイドに糸が絡んでいないかの確認をする。
絡んでいたら、投げる前に絡みを直す。
この点だけ注意をすれば、ほかに大したトラブルは起こりません。
もし天秤などの仕掛けとpeラインが絡まってしまった場合。
ほどけなさそうだったら、peラインの先端の1〜2mくらいだったら糸をカットしてしまっても構わないと思います。
またpeラインの特徴として、ラインと仕掛けなどの結び目の部分は、強度が弱くなってしまいます。
なので、peラインを使用する際はリーダーを結ばないといけないと言われます。
これに関しては、1号くらいの太さのpeラインであれば、5〜7号くらいの重さの仕掛けをちょい投げするだけならばリーダーの必要はありません。
あまりに力強く投げてしまうと強度が心配ですが、それほど力を入れず、ふわっと投げる程度であれば、道糸と直接仕掛けを結んでしまっても問題ないかと思います。
ナイロンラインの方がより安心ではあるので、小さなお子さん等にはナイロンの方が良いかもしれませんが、ぜひpeラインを使ったちょい投げも味わっていただきたいです!
ちょい投げに使うリール選び まとめると・・・
以上、ちょい投げに使うリールの選び方とポイントでした。
簡単にまとめると、以下のようになります。
リールの大きさ
2500番〜3000番くらいのサイズの物を選ぶのが良い。
購入する時は番号を間違えないように気を付ける!
糸の量は100mあれば十分。でも150mくらいあると安心!
糸の太さは、ナイロンラインだったら2〜2.5号。
peラインだったら、0.8〜1号がベスト!
巻ける糸の量
ちょい投げに使うリール オススメ4選!
では、ちょい投げ用リールでオススメの物をいくつかご紹介したいと思います!
あまり高くなく、コスパの良いリールを4つ選んでみました。
基本的には、ここでご紹介させて頂いた物を選べばちょい投げをする場合には間違いないと思います。
ダイワ レブロス LT
ちょい投げだけではなく、様々な釣りにオールマイティに使用できるリールとして絶大な人気を誇っています。
価格がお手頃なのもその人気の理由の一つだと思います。
入門用としては非常にオススメ!
ボクも長く使用していた事のあるリールですが、巻き心地が非常に滑らかで心地良く、この価格帯のリールとしてはコスパは非常に良いです。
番手は、LT2500Dがちょい投げには最適。
peラインを使用するならば、LT2500Sがちょうど良くオススメです!
ダイワ レガリス LT
レブロスよりも一段階、上位機種となるのがこのレガリス。
レガリスとレブロス。
名前も似ているのでこの二つはどっちがどっちか、よく混乱します…(笑)
レブロスとの違いは、リールの動きを滑らかにするパーツのベアリング。
これがレガリスの方が一個多い、だけ。
他の部分には、使って感じるような性能の違いはほとんど無いように思います。
ただデザインについては、レガリスの方が高級感があってカッコいいです。
(個人の意見です)
金額は、レガリスの方が1,500円程度高いくらいかな?
この二つはお好みで選んでも問題ありませんが、個人的にはこのレガリスの方が好きです。
番手は、LT2500Dがおすすめ。
peラインならば、LT2500S-XHも良いです!
シマノ セドナ
シマノから出ているエントリーモデルとなるリール、セドナ。
お手頃な価格のリールですが必要十分な性能を持っており、非常に扱いやすいリールです。
エントリーモデルですがデザインや質感も悪くなく、所有感もあります。
ボクも一時期使用していましたが、巻き心地もスムーズで滑らか。
非常にコスパの良いリールです。
ちょい投げで使用する場合は、2500がおすすめ。
peラインならば2500Sが良いですが、peラインが既に100m巻かれている2500Sも売られています。
糸を巻く手間も省けますので、一番初めはこれを選んでも良いかもしれないですね!
シマノ サハラ
セドナよりも1ランク上位機種となるリール、サハラ。
基本的なスペックはセドナとあまり変わりませんが、一つだけ大きな違いがあります。
シマノのほとんどの上位機種のリールに標準装備となっている機能「X-SHIP」がサハラには搭載されています。
(セドナには搭載されていません)
X-SHIPが搭載されているとラインの巻き上げも早く、パワーの強い魚がかかった場合でも軽い巻き心地でパワフルに魚を寄せることが出来るシマノ独自の技術。
セドナとは大体2,000円くらいの価格差があるのですが、エントリーモデルよりももう少し使い心地の良いリールが欲しい、という場合は場合はサハラの方をおすすめします。
ちょい投げで使用する場合は、2500かC3000HG。
peラインで使用する場合は2500HGSがオススメです。
以上、ちょい投げにおすすめしたいリール4選でした。
ちなみにご紹介させていただいたリール、シマノ セドナの中の一つを除いて、ラインは付属していません。
なのでリールと併せてラインも購入して自分で巻く必要があります。
そうなの!?
リールにラインを巻くなんて、自分でやった事ないから出来ないよ…
釣具店には、リールとラインを買うと巻いてくれるサービスをしてる所も多いから、どうしても自信がない場合はネットじゃなくてお店で直接買うといいかもね!
購入する前にラインを巻いてくれるかどうか、お店の人に聞いてみるといいよ。
ナイロンラインとpeライン、それぞれオススメの物も以下にご紹介します!
peラインの方がナイロンラインよりも高価、というイメージが以前はありましたが、今はそれほど価格差が無くなってきています。
東レから出ているナイロンライン。
一般的なナイロンラインよりもワンランク強度が高く、張りもあり、非常に使いやすい糸です。
ボクもナイロンラインを使うウキ釣りなどで長く愛用していますが、ちょい投げに使用する場合でも、とても使い勝手が良いです。
シマノから出ているpeライン。
“peラインは高い”というイメージをくつがえしてしまう、非常にコスパの良い糸です!
ちょい投げではこのラインをよく使用していますが、強度に関しても全く問題がありません。
もっと安い価格帯のリールってどうなの?
リールをいくつか紹介してきましたが、実はもっと安い価格帯のリールがあります。
例えば、最初からナイロンラインが巻いてあって、2〜3,000円で買えるようなリール。
安い!
こういうのでも充分な気がするんだけどどうなの?
確かにちょい投げに使うリールとしては、こういうのでも充分だよ!
でもこの価格帯のって、やっぱり値段相応のクオリティなんだよね。
とにかく安さにこだわりたい!という事であれば、この価格帯のリールでも機能としては充分です。
しかし、もう少し上の価格帯のリールと触って比べてみると、そのクオリティの差がはっきりと分かります。
例えば…
- ハンドルにガタつきがあり、スムーズに回らない
- ハンドルを回すたびにシャリシャリ音がする
- 作りや質感がチープで安っぽい
- ハンドルが折れたり曲がったりして、壊れやすい
こんな感じのトラブルが起きやすいリールです。
(この価格帯のリールの全てがそういう感じ、という訳ではありません)
また、最初からリールに巻いてあるナイロンラインを使用するのはあまりお勧めしません。
なぜかというと、リールに元々巻いてあるナイロンラインって、ほぼ確実に凄い巻きグセが付いています。
これがとっても厄介…
巻きグセがついたラインはリール本体や竿にすぐに絡み付き、これによってライントラブルが頻繁に発生する事に…
例えこの価格帯のリールを買うことになったとしても、ナイロンラインだけは新しい物に巻き直した方が良いと思います。
巻いてあった元のラインは捨てた方がいいの?
もったいないなぁ。
それでも、釣り場でトラブルが頻発するのを考えたら巻き直した方が良いよ。
コスパが気になるんだったら、100円ショップのダイソーでもナイロンラインは売ってるから…
それを使った方がいいと思う。
「とにかく激安釣具にこだわりたい!」という考え方もボクは大好きなので、この価格帯のリールもアリだと思います。
ですがそれなりのクオリティの物になりますので、壊れないように丁寧に扱いましょう!
もしくは買い換えるのを前提で、ラフに扱ってしまうのも良いですね。
この記事のまとめ
ちょい投げ用のリールの選び方と、オススメのリールを何点かご紹介させて頂きました。
最後にもう一度、ちょい投げ用のオススメのリールのポイントをまとめてみたいと思います。
リールについて簡単に説明させていただいたのですが、実際にはリールっていろんな機能や特徴のある物が多く、どれがベストの物なのかを知るのは結構難しかったりします。
価格も数千円で買える物から、数十万円もするリールまで…
実際に使わないと機能がわかりにくい物ですから、選ぶのも難しいですよね。
うーん・・・
やっぱり選ぶのが難しいから、実際にお店に行って見てくる!
それが一番いいかもね!
お店に行けば色々なリールが置いてあるし、実際に手に取って見る事ができます。
自分に合ったリールを探すならば、やはりお店で実物を見るのが一番ですよね。
ただ、ここでご紹介させて頂いた4選のリールは、数千円のリーズナブルな価格で購入できる物の中から機能的に見ても特にコスパが良いものを厳選いたしました。
ちょい投げ用のリールとしてはとても使いやすいですし、エギングやジギングなどにも代用できる、とても使い勝手のいいリールです。
もし「近くに釣具屋さんが無い・・・」という場合は、この4選の中から選んで頂ければ間違いないと思いますので、ぜひ検討してみてくださいね!
では、みなさんが良いリールに出会えますように・・・