タックル

ずっと気になっていた「ぶっ飛び半遊動天秤 ビームキャスト」を早速使ってみた。

一ヶ月ほど前の休日。
釣りの仕掛けを購入しよう、と訪れた釣具屋さんでたまたま見かけました。
それが「ぶっ飛び半遊動天秤 ビームキャスト」。

「見かけた事がないな…?」と思ったら、ハヤブサさんから最近発売された新製品のようです。
公式サイトの紹介ページ

ハヤブサさんから出ているちょい投げ用の天秤は、他にも「立つ天秤 スマッシュ」があり、個人的にこの”スマッシュ”が割とお気に入りです。

とは言え、新しい物好きな自分…
この「
ぶっ飛び半遊動天秤 ビームキャスト」も勿論スルーできず…w
購入する事にしました。

その後しばらく釣りに行くタイミングが無く、ずっと気になっていたのですが、先日やっとちょい投げ釣行が出来る事になったので早速使ってみました。
使い心地も含めてレビューをしてみたいと思います。

購入してみた

早速購入して開封。

僕が普段ちょい投げで使用しているのが「立つ天秤 スマッシュ」なので、それと比較してみたいと思います。

ビームキャスト、見た目は一般的なオモリ付きの天秤といった感じですが、スマッシュと違うのはオモリの部分が細長いスリムシンカーになっており、天秤に固定されていない半遊動となっています。

天秤に固定されていない事で、魚の当たりがオモリを介さずダイレクトに伝わってきそうです。

スマッシュの方は固定天秤です。
別にスマッシュを使っていても魚の当たりが伝わりにくい、と感じた事はないですが、ビームキャストの方はより繊細な当たりでもしっかり拾ってくれそうです。

パッケージをスキャンしてみました。

ビームキャストを店頭で見かけてから一番気になっていたのはクセになる爽快キャスト!
という部分。

今まで「立つ天秤 スマッシュ」の方を使っていても特に大きな不満点は無かったのですが、一つだけ「キャストした時にちょっと飛び方が不安定かな…」と感じていた部分がありました。

海底で立たせる為に少し変わった形状をしているのですが、それが影響してキャストの際、わずかに風の影響を受けやすいのだと思います。

それに比べるとビームキャストは、風の影響を受けにくいスリムシンカー型の形状をしているので、謳い文句通り、スマッシュよりも爽快なキャストが望めそうに感じます。

また、シンカー部分とアーム部分が海中で一直線になるという部分もとても良いです。

ちょい投げで根掛かりをしてしまう理由は、海藻に天秤やオモリが絡まったり、海底の岩の隙間にオモリの出っ張りが引っかかってしまったり、というケースが大半です。

縦に一直線になり、天秤やオモリの出っ張り部分が無くなる事で、根掛かりしそうな場所をうまく回避出来る可能性が大幅に上がりそうです。

それと…一直線になる事でコンパクトに収納できるのが嬉しい!
スマッシュの記事でも書いたのですが、普通の天秤って、一度アームを開いてしまうと収納に本当に困ります。

スマッシュもビームキャストも、収納はとてもコンパクトです。

ただでさえ荷物が多くなりがちな海釣り。
釣具入れの片隅に入れておけるコンパクトさと、いざ!という時にすぐ出して使える持ち運びやすさと手軽さって、本当に大事だと思います。

こういう手軽な道具の方が、一般的な普通の道具よりも意外と出番が多かったりするんですよね。
それが手軽に出来るちょい投げの道具ならば尚更です!

早速使ってみた

早く使ってみたいと思いながらも、なかなか釣りに行けるタイミングが無くかったのですが…、先日、やっと使う機会がありました。

使った場所は、大好きな静岡県熱海市の下多賀港

ただ、夏から秋にかけての時期は、熱海は観光客の方で非常に混んでいます。
釣り場も例外なく。

なので、人が少なそうな夕方16:00〜から日没まで楽しむ事にしました。

人も少なくて一安心。
早速、ビームキャストの使用感を試してみる事にします。
ちなみにビームキャストの重さは7号。

また、お供に使用したロッドはamazonで購入した大阪漁具(OGK)の激安のルアーロッド(1.8m)
1000円もしません。
あえてコイツと一緒に出動させてみました。

リールはpe1号のラインを巻いたスピニングリールです。

本当によく飛ぶ!

早速第1投目。

ビームキャストを思いっきりフルキャストしてみました。
非常に明るいカラーなので、飛行中も視認性バッチリです。

そして何よりもすぐに分かるのが、飛行中の安定性!
ブレも無く、綺麗に飛んでいきます。

通常の固定天秤やスマッシュと比べても安定性はとても良く、短めのルアーロッドでもかなり飛距離は稼げそうです。
スリムシンカーの形状と先端重心の作りがだいぶ影響していると思います。

結果、飛距離は約65mほど。
1.8mと短めで柔らかいルアーロッドを使用したのですが、これだけ飛ばせれば堤防のちょい投げでは十分、様々な場所を探る事ができると思います。
砂浜からの釣りでも問題なさそうですね。

何より、ブレがなく綺麗に飛んでいくのはとても気持ちが良い…
「爽快キャスト」の言葉通りです。

当たりの伝わり(感度)も良い

ビームキャストが着底してから、ゆっくりとリールを巻いて魚を誘います。
夕マヅメの良い時間帯に釣りが出来たからか、すぐに魚の当たりがブルブルッ!と伝わってきます。

キタ!と思い仕掛けを回収してみると…

小さめのメゴチ
(この日は本当にメゴチが多かった…)

しかし、こんな小さめのメゴチでも割とハッキリ、しっかりと当たりが伝わるのが分かりました。
感度の良いpeラインを使用したのもありますが、小さな魚の当たりを殺してしまう事なく、ちゃんと手元まで伝えられていると思います。

しかしその後も釣れる魚は小さいメゴチばかり…
たまに小さなエソやチャリコも混ざります。

本当はシロギスを狙っていたのですが、この日は中々釣れず。
それでも高感度で魚の当たりが分かるので、楽しく釣りが出来ます。

メゴチばかりのこの日ですが、最後の最後にシロギスの当たりを動画で撮影する事が出来ました。
(この日はこの撮影をしようと思ってたのですが、キスでコレを撮影するのはもう無理かと思った矢先でした…w)

20cm弱程度の大きさのシロギスが掛かった時の竿の動き。

竿を引っ張られるような、しっかりと当たりが出ているのが分かるかと思います。

オモリを介さず直接当たりが伝わる、半遊動天秤の感度の良さがとても良く出ていると思います。
コレだけしっかり当たりが出ると楽しさも倍増しますし、気持ち良く釣りが出来ますね!
結局、この日釣れたキスは1匹だけでしたが…w

根掛かりのしにくさについては不明だが…

下多賀港は堤防から手前数m以外の場所は、そもそも全体的に砂地です。
なので基本的に根掛かりをする事はあまり無く、ビームキャストの根掛かりのしにくさについてはまだ不明なのですが、

リールを巻いて回収してくると、ビームキャストはこのように真っ直ぐな状態になって戻ってきます。

海底でも恐らくこの形状ですので、確かにこれであれば海底に生えている海藻や岩場など、すり抜けられる可能性が大幅に上がりそうですね。

今度は根のある場所や堤防などの根掛かりしやすい釣り場で、ビームキャストを思い切って使ってみようと思います。

ビームキャストの総評

以上、「ぶっ飛び半遊動天秤 ビームキャスト」の使用感でした。

僕が普段使用しているのは「立つ天秤 スマッシュ」ですが、それと比べてビームキャストが明らかにメリットとして立っている部分は、

「ブレが無く安定して飛んでいくので、爽快で気持ち良い釣りが出来、飛距離も稼ぐ事が出来る!」

という部分が一番だと思います。
(スマッシュのキャスト時の安定性はちょっと気になるものの、それでも十分に飛んでくれますけどね)

当たりが手元まで明確に伝わる部分もとても良いですし、ちょい投げ用の天秤としては中々の高スペックだと思います。
そして何よりコンパクトに釣具入れに収まる事も、大きなメリットだと感じます。

サビキ釣りやウキ釣りをしている途中であっても、
「ちょっとちょい投げもしてみよう…」
と思い立った時にサッと道具を出せる事。
これがちょい投げの良さの一つでもあると思いますし、ビームキャストはそのちょい投げのメリットにぴったりと当てはまるアイテムだと思います。

では「立つ天秤 スマッシュ」よりもビームキャストの方が良いのか?
と言うと…、これは得意分野が違うので、どちらが良いのかは決めにくいです。

スマッシュとビームキャストには、それぞれに違うメリットがあります。

「立つ天秤 スマッシュ」のメリット
  • 海底で天秤が立つ(仕掛けが潮の流れに乗って動いてくれる)ので、魚へのアピール力が強い
  • 餌が海底から少し浮くので、ウミケムシやヒトデなどの餌取りに強い
「ぶっ飛び半遊動天秤 ビームキャスト」のメリット
  • 飛距離が出しやすい
  • 海藻や岩場などの根を回避しやすい

それぞれの利点を考慮した上で、釣り場によって使い分けていくのが良さそうです。
アピール力を強めたい時はスマッシュ根が多い場所ではビームキャスト、というふうに。

今後ちょい投げ釣行をしに行く際には、スマッシュとビームキャスト、両方を持っていこうと思います。

皆さんもビームキャスト、もし機会があったら使ってみて下さい。
とても良い天秤です!

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